医師はなぜ転科する?転科におすすめの診療科目とは
コラム記事
2022/1/31
日々医療現場で働く医師ですが、中には転科を考えている人も少なくありません。
昨今は医師の働き方も多様化しており、医局人事から離れ、転職サービスなどを利用し自分で転職先を探す医師も増えています。
一定のキャリアを経てから転科する人もいれば、若いうちに転科を考える医師もいますが、医師の転科は今後の人生を左右するかもしれない大きな決断です。
「この先も今の環境で働き続けて良いのだろうか」、「医局を離れてもやっていけるだろうか」と、転科を考える方もいらっしゃると思います。
今後のキャリア形成において重要な岐路となる転科で失敗しないためには、どうすれば良いのでしょうか。
今回は医師の転科について詳しく見ていきたいと思います。
医師の転科とは?転職との違い
医師の転科とは、専門とする診療科を変えることを意味します。
ひとことに転科と言っても、「今働いている病院の中で異動する」、「今働いている病院を退職し、自分のやりたい診療科がある病院に転職する」、「開業する」の3つの方法がありますが、転科を考えている医師が気になるのは、給与や休暇日数などの労働条件以外だと「転科先の教育体制が整っているか」「転科先の職場の人間関係が良好か」などではないでしょうか?
大学病院内での異動であれば、市中病院などと比較して教育体制が充実しており、転科先に学生時代からの知り合いがいたりして安心感はあるかもしれませんが、転科前に医局内でトラブルを起こしていたり、人間関係で問題があったりすると、転科先の医局から敬遠される可能性があります。
また、転科前の医局内で上手くやっていたとしても、転科することで同僚などから好奇の目で見られるかもしれません。
今の病院を退職して転科する場合は、上記の様な悩みは比較的少ないかもしれませんが、新しい職場で新しい人間関係を構築しながら未知の科の診療を行うとなると、慣れるまではかなりのストレスを感じるかもしれません。
また入職前に職場の教育体制が整っているか、人間関係が良好か、病院見学なども行った上で念入りにリサーチする必要もあります。
転科としての開業は、医局に属する医師に比べて自由度が高く、自分のやりたい治療をできる反面、診療を行いながら独学で一から学び、学会にも参加して知識のアップデートも行う必要があり、資金面でのハードルもあります。
よって転科のために開業という選択肢はあまりおすすめできないでしょう。
医師が転科する理由
医師が転科を考える理由は様々ですが、特に多い理由が次の5つです。
・自分がやりたい診療科と今の診療科が異なる
・年収やキャリアアップのため、新しい診療科で経験を積みたい
・体力・体調面や精神面を考慮して
・家庭の事情や経済的理由
・将来の開業を見据えて
医師に定年退職はありませんが、医局は65歳で対局するのが一般的です。
しかし、65歳を過ぎても働き続けたいと思う医師の場合、体力面等を考慮し、医局を離れてより長く働ける診療科に転科や転職する医師も多くいます。
転科に年齢制限はありませんが、選択肢も多く専門性を高める時間も多い若いうちの転科がおすすめです。
収入アップを目指して今の診療科よりもより高い報酬を得られる診療科に転科する人や、開業を見据えて自分が診られる科目を増やしたり実績を積んだりするために転科する人もいます。
より良い環境や自らの目標達成のためなど、きちんとした動悸がある転科をポジティブなものと捉えるケースも多く、今の勤務先内での異動や転職が意外にすんなりいくこともあります。
医師の転科のメリット・デメリット
転科は今後のキャリアに関わる大きな決断と言えるため、メリットやデメリットをしっかり見極め転科を検討する必要があります。
転科の最大のメリットは、自分のやりたい仕事や自分に合った仕事ができることです。
転科する事で自分に合った診療科で働くことができたり、複数の診療科を診ることができ選択肢が増えたり、キャリアアップを図ることができるのも利点です。
対して転科のデメリットは、一旦これまで築き上げてきたキャリアや評価を捨てなければならないことです。
転科してすぐは今より収入が下がる可能性があることも留意しなければなりません。
ただし、転科先でまたキャリアを積めば、転科前の経験や複数の診療科を診られることから、今以上の収入や実績を積むことも夢ではありません。
転科で失敗しないために・おすすめの診療科目
転科は人生を左右するため、できれば失敗したくないものです。
転科するか迷った場合、早い段階で情報収集に取り掛かるのが成功の秘訣です。
医師が転科したいと考える理由は人それぞれですが、この先自分がどのような医師になりたいかを軸に転科を考えましょう。
最後に転科におすすめの診療科目を2つご紹介します。
一つ目は美容皮膚科や美容外科といった美容関係の診療科です。
美容医療は昨今のニーズの高まりが目覚ましく、高収入が見込めることからも注目されている領域です。
医療を通して患者の幸福度に貢献できるポジティブな診療科である事も人気の理由の一つです。
二つ目は精神科です。
近年企業におけるメンタルヘルス需要の高まりを受け、精神科も転科におすすめの診療科目です。
精神疾患を抱える患者の心の部分に触れる診療科は、その他の診療科を経験した医師からも人気があり、特に内科から転科先として選ぶ医師が多くいます。
「なんとなく今の職場が自分に合っていないと感じるから」ではなく、転科のメリットやデメリットをよく考え、キャリアチェンジとして転科をするのか、今の診療科でそのままキャリアを積むのか検討しましょう。
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